福岡地域戦略推進協議会(FDC)事務局長 年頭所感
2026年の年頭にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
日頃より福岡地域戦略推進協議会(FDC)の活動に対し、皆様の温かいご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
世界経済は、地政学的リスクや通商政策の不確実性が高まる中、先行きを見通しにくい状況が続いています。一方で、技術革新や投資の動きは確実に進んでおり、各国・各地域において「どのような成長を目指すのか」「どのような価値を提供できるのか」が、これまで以上に問われる局面に入っています。
日本経済においても、物価や金利、賃金といった構造的な変化の中で、持続的な成長のあり方が模索されています。九州では、半導体関連投資をはじめとする前向きな動きが見られる一方で、それらを地域全体の力へとつなげていくための戦略と実行が重要なテーマとなっています。
こうした環境のもと、FDCは2026年から新たな事業方針のフェーズに入ります。
第2次FDC地域戦略では、短期の「ダイバーシティの実現」、中期の「ビジネスエコシステムの確立」を経て、長期の「都市ソリューションの移出による成長」を実現することを明確に位置づけてきました。本年は、まさにこの長期フェーズへと移行し、その方向性を具体的な取り組みとして形にしていく一年となります。
これまでFDCは、福岡都市圏をフィールドに、産学官民が連携しながら、都市づくり、産業振興、イノベーション創出等に取り組んできました。その中で蓄積してきた知見、仕組み、ネットワークは、福岡都市圏にとっての重要な資産であると同時に、他地域においても活用可能な価値を有しています。今後は、福岡都市圏発の企業や事業の域外展開を後押しすることに加え、FDCがこれまで培ってきた都市ソリューションやナレッジそのものの域外展開を本格化させてまいります。
FDCの経験や成果を、他地域の課題解決や成長に活かすことは、結果として福岡・九州のプレゼンスを高め、新たな成長機会を生み出すことにつながると考えています。その中核となるのが、FDCが一貫して強みとしてきた「シンク&ドゥタンク」モデルです。構想や提言にとどまらず、関係主体とともに次の制度や事業の実装へとつなげるこのアプローチを、今後は積極的に発信していきます。
また、福岡市では第10次福岡市基本計画がスタートしています。「生活の質の向上」と「都市の成長」の持続的な好循環を目指すこの方針は、FDCがこれまで進めてきた取り組みとも方向性を同じくするものです。FDCとしても福岡市と歩調を合わせ、産学官民の力を結集しながら、地域戦略の推進と実装を一層加速させてまいります。
FDCは今後も「考える場」であると同時に「動かす場」として、地域に根差しながら、地域を超えて価値を届ける役割を果たしてまいります。2026年が、福岡・九州の次の成長に向けた確かな一歩となるよう、会員の皆さまとともに挑戦を続けてまいります。
本年も引き続き、FDCの活動への積極的なご参画とご協力を、心よりお願い申し上げます。
2026年元旦 福岡地域戦略推進協議会 事務局長 石丸修平