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【開催報告】2023年度FDC会員交流会を開催しました

FDCニュース

福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)は、2023年11月16日『2023年度FDC会員交流会』を大名カンファレンスにて開催しました。
今回は、FDC会員はもとよりスタートアップ企業の方々にも参加いただくことで、新たな協業や連携を創出する機会になればと、福岡スタートアップ・コンソーシアムとのコラボ企画として開催。総勢195名の参加がありました。

冒頭、福岡市経済観光文化局 創業・立地推進部 紫垣和宏創業支援課長が登壇し、スタートアップ宣言以降10年で資金調達額が70倍に増加するなど福岡におけるスタートアップの成長について解説。これからは成長の高さと中間層の厚みの形成を目指すとし、大学系のスタートアップやグローバルにフォーカスするなど、今後の福岡スタートアップ・コンソーシアムの取り組みを紹介いただきました。

話題提供では、スタートアップ企業との協業で成功した事例として、西鉄自然電力林田安弘代表とFDC 石丸修平事務局長が対談を行いました。
林田代表からは、「リソースやスキルが無いなかで新規事業を進める際、それらを有したパートナーと組まなければ成功確率は下がり、時間も浪費してしまうことになる。そのためスタートアップに出会えるイベントなどの機会を積極的に利用している」、「たとえば交通事業者から見るとバスは人を移動させる箱だが、今の自分の立場からは235㌔アットアワーのエネルギーを運ぶ大きな箱であり、それを2800台も持っている自分達には何ができるだろうと考えるなど、新規ビジネスに取り組む際、自社の強みやアセットをゼロベースで見ることが大事だ」といった考えが示されました。

続いて、スタートアップ関係者による『協業や連携』に関するトークセッションを行いました。
自然電力事業開発部 佐々木周部長は「共通の思いを持ったコ・クリエーション=共創が大切だ。社会の変化が激しい中、自分たちだけで新たな事業を創出するのはとても難しく、パートナーシップをどれだけ作っていけるかが大事」と指摘。西日本鉄道新領域事業開発部 花田茂吉課長も「自分たちだけで考えていたら発想は枠を超えられない。そこから脱して大きく事業を展開するには連携が必須だ」との考えを示しました。
一方、StartupGoGo 岸原稔泰代表パートナーは、「オープンイノベーションやスタートアップとの協業において、お互いが『Giveファースト』をわきまえ、みんなでGiveし合いながら育てていくことが重要」と語るなど、有意義な議論が交わされました。

また、福岡市に拠点をおくスタートアップ企業として株式会社 EV モーターズ・ジャパン(https://evm-j.com/)、anect株式会社(https://anect.jp/)カプセルジャパン株式会社(https://jtg.capsuleinc.co/)の3社が登壇し、事業紹介を行いました。

交流会では、熱心に交流を深める参加者の姿が会場のあちこちに見られ、スタートアップとの出会いから新たなビジネス創出への期待が高まるイベントとなりました。
FDCは、今後も会員企業の皆様と共に地域のスタートアップエコシステムの形成に資する活動を推進してまいります。

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