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【登壇報告】九州地域戦略会議 第19回夏季セミナーで、福岡地域戦略推進協議会石丸修平事務局長が登壇しました

FDCニュース

福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)石丸修平事務局長が8月4日、九州地域戦略会議の第19回夏季セミナーにおいて、九州経済連合行政委員会企画部会長・九州大学客員教授の立場で登壇。「九州スマートリージョン構想~心の豊かさを成長につなぐ幸せコミュニテイに向けて~」をテーマに事例発表を行いました。

九州地域戦略会議は、「九州はひとつ」の理念のもと、官民一体となって九州独自の発展戦略の研究や具体的施策の推進に取り組んでいくため、九州地方知事会と九州・山口経済連合会との意見交換会を発展する形で平成15年に設立されました。
九州各県知事、九州経済連合会、九州商工会議所連合会などを構成メンバーとして、年に2回の定例会議と夏季セミナーの開催、九州の一体的発展に向けた提言などの活動を行っています。
今回の夏季セミナーでは、『新たな価値をともに創るKYUSHU(九州)を目指して~ニューノーマル時代の豊かさとは~』を統一テーマに、牧島かれんデジタル大臣(当時)による基調講演ならびに4つのテーマを議論する分科会、それを受けての全体会議という構成で8月4日、25日の2日間にわたって開催されました。
石丸修平事務局長は、4日に開催された第4分科会において「九州スマートリージョン構想~心の豊かさを成長につなぐ幸せコミュニテイの実現に向けて」をテーマに事例発表者として登壇しました。

※石丸修平事務局長の発表骨子は下記の通りです

  • 九州経済連合会が策定した「九州将来ビジョン2030」において、ありたい姿として『自立型広域連携アイランド(自立型広域経済の構築)』を打ち出し、産業や様々な課題を解決する取り組みを支えるためには九州が一体となって力を発揮することが重要だ、ということを再確認した。
  • 防災や感染症対策など都道府県を跨ぐような行政課題も増えている中、さまざまな課題に対して、「広域で取り組む」「そのための仕組みをどのように構築していくか」ということが今後の九州を考えていく上で重要な視点である、と考える
  • 一方、政府のデジタル庁「デジタル田園都市国家構想」では、これまで以上に官民が協力し合い広域的にも連携していくことで課題を解決していく仕組みが必要であり、デジタルの世界での基盤形成やソリューションの開発ならびにその実践における共助のモデルの推進が必要だ、としている。
  • そこで、我々が描く自立型広域経済圏の構築をデジタル田園都市国家構想の文脈とかけ合わせ、デジタルの仕組みを九州に実装し解決していくこと、これを九州スマートリージョン構想と位置付けている。
    つまり、デジテルを活用した広域連携、官民連携による共助型モデルの実装を目指しているということだ。
  • 実現にむけ、共通の方針や行政の持つデータや情報などをいかにシームレスに各自治体間でつないでいくかといったことや、どのように民間のデータ供与するかといったデータ連携について九州単位で官民が一体となって取り組む必要がある。
  • デジタル田園都市国家構想にもウェルビーイング、サスティナビリティという思想が取り入れられているが、私たちは九州の人たちが安全安心に暮らしやすい社会を実現するため住民目線を持ちつつデジタルを活用して課題を解決していきたい。
  • 九州としてのデジタル原則をみんなの合意の上に策定し、九州らしさを失うことなく各地域の取り組みがしっかりつながるような連携の形を新たに定義するなど、九州版デジタル田園都市国家構想である『九州スマートリージョン構想』を進めていくため、あらゆる機会を捉えて議論を深めたいと思う。