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【トピックス】福岡地域戦略推進協議会が参画する『地域政策デザインスクール』での提言が嘉麻市の政策として始動

FDCニュース

嘉麻市と九州大学が「昆虫を活用した新たな産業の創出」に向け連携協定締結

福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)が参画する『九州大学地域政策デザインスクール』において、2021年度の受講生が政策提言した『昆虫産業都市構想Kamacity6.4~Society5.0の先を見据えた嘉麻市の挑戦~』が、嘉麻市の政策として始動しました。

嘉麻市は2022年8月3日、『昆虫産業都市構想Kamacity6.4~Society5.0の先を見据えた嘉麻市の挑戦~』に基づき、昆虫を活用した新たな産業の創出を目的として九州大学と連携協定を締結。
この協定のもとに昆虫科学に立脚した新たな社会経済システムの構築に共同で取り組み、これによって生み出される昆虫ビジネス、昆虫ミュージアムを知的財産として地域に還元し地域課題の解決や担相手となる人材育成を図りながら、ひいては嘉麻市発の新産業の創出につなげる考えです。

『昆虫産業都市構想Kamacity6.4~Society5.0の先を見据えた嘉麻市の挑戦~』とは、2021年度の九州大学産学官民連携セミナー『地域政策デザインスクール』の受講生が、嘉麻市が提示したテーマ「雇用の創出」に対し『福岡のおへそから世界をわかす新たな政策提言~Society5.0の先を見据えた嘉麻市の挑戦~』として政策提言したものです。
嘉麻市の現状と課題を分析したうえで、成長が見込める新規分野として見出した「昆虫ビジネス」の成長性、嘉麻市としての受け入れ可能性などについての調査・ヒアリング・討議を実施。
そのうえで ①働く場をつくり雇用を生み出す『”バイオ・メディカル”プロジェクト』②事業性の確保と地域共生の仕組みを作る『“フード”プロジェクト』③九州大学との連携とまちづくりに貢献する『”ミュージアム”プロジェクト』からなる昆虫産業都市構想「3本の矢」を推進していくことで、嘉麻市の雇用創出を目的に昆虫産業の拠点としてのまちづくりを推進する、という内容にまとめられました。
この提言を受け止めた嘉麻市が、構想実現にむけて昆虫研究において国内トップクラスの実績を持つ九州大学と連携協定を結び、実際の政策として始動することになりました。 今後、FDCも様々な面から支援を行い、嘉麻市『昆虫産業都市構想Kamacity6.4』の実現を後押ししていきたいと思っています。

リンク: 嘉麻市への政策提言「福岡のおへそから世界をわかす」

■地域政策デザインスクールとは
FDCが参画する「九州大学産学官民連携セミナー『地域政策デザインスクール』」は、2010年の開講以来、自立的な地域経営を担う高度人材の育成と、社会の課題解決に貢献する教育・研究を目的に運営されています。
企業幹部候補生や自治体職員、経営者、専門職、NPO等の社会人、九州大学の大学院生など、年齢、国籍、業種などの異なる多様な人材を対象に、各専門分野の大学教授陣、活躍中のリーダー、企業・団体のCEOなどが講師を担い、1年にわたってグループワークを進め、実践的な学びを深めながら政策提言をまとめるという構成を持つ講座です。

地域政策デザインスクールHP(https://policydesign.kyushu-u.ac.jp/)