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【開催報告】国連ハビタット福岡本部と共同で「インド・ベトナムにおける新型コロナウイルス対策」について オンラインイベントを開催しました

FDCニュース

福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)は10月21日、国連ハビタット福岡本部(以下国連ハビタット)と締結した連携協定の一環として、共催事業「COVID-19の影響とpost COVID-19のまちづくりの方向性を議論するセミナー」を開催しました。

新型コロナウイルスに対するインドとベトナムの取り組み事例報告をベースに、その後のパネルでこれからのまちづくりの対応について議論しました。

オンラインイベントの様子

【セミナーでの討議概要】

■国連ハビタットインド事務所長、国連ハビタットベトナム事務所長より、それぞれの国における取組事例を報告
・べトナムではコロナ対策によって政府への信頼が増し、インドでは地方レベルで各都市が独自の取り組みを実施しているなど、国ごとの向き合い方の違いが浮き彫りに。
・インドではロックダウンを経てスマホデビューした高齢者が急増。アプリも高齢者でも使いやすいようにどんどんフレンドリーになるなど、社会に好影響が生じたケースも。
■その後、日本側も交えて討議をすすめ、下記の3点を各国共通の問題として共有。
・post COVID-19で新たな都市課題が生じたのではなく、すでに存在していた都市課題がCOVID-19で顕在化。
・解くべき都市課題の優先順位としては、都市化への対応や低所得者層への対策、気候変動への対策、など。
・中でも、各国ともにICTを活用したサービスやソリューションの導入が加速したことで生じたデジタルデバイドへの対応は必須。
■post COVID-19の都市計画やまちづくりには、疫学的な視点や予防医学の視点、技術革新の活用の視点を取り入れる必要がある。
■COVID-19のパンデミックは脅威だが、今の都市や社会の脆弱性を克服する機会でもある。
■国や地域のボーダーを越えて議論ができ、見通しの難しい未来に対し、多くの示唆と気づきが得られた。
■国連ハビタットがこの地にあることは、福岡の強みだ。

【当日のアジェンダ】

      • ・開会挨拶 (是澤優 国連ハビタットアジア太平洋地域代表)
      • ・講演(英語)
        •  コロナ禍におけるインドの社会経済情勢と対策 (Parul Agarwala 国連ハビタットインド事務所長)
        •  コロナ禍におけるベトナムの社会経済情勢と対策 (Nguyen Quang 国連ハビタットベトナム事務所長)
      • ・パネルディスカッション
      • ・閉会挨拶(石丸修平 福岡地域戦略推進協議会事務局長)

【登壇者紹介】
Ms. Parul Agarwala
国連ハビタットアフガニスタン事務所勤務を経て、現在インド事務所長。アフガニスタンでは治安改善や雇用創出のための事業を実施したほか、都市計画・土地利用・住宅政策・地域経済等の各分野で政府や都市への政策提言や開発事業を多数実施している。
Mr. Nguyen Quang
2007年より国連ハビタットベトナム事務所長を務める。政府への政策提言のほか、ハノイ市・ホーチミン市・ダナン市等都市への都市計画支援や環境に配慮したインフラ開発、低所得層向け住宅開発、地域経済活性化事業などを実施。

【講演資料】
インド・説明資料(簡易版・日本語付き)
インド・説明資料(フルバージョン・英語)
ベトナム・説明資料(簡易版・日本語付き)
ベトナム・説明資料(フルバージョン・英語)

 

お問い合わせ先
■福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)     URL:www.fukuoka-dc.jpn.com/
担当:榎本・内堀
TEL:092-733-5682   MAIL:info@fukuoka-dc.jpn.com