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【お知らせ】廃校をキーワードに地域課題を解決する 九州廃校サミットの設立と第1回九州廃校サミットの実施について

FDCニュース

福岡地域戦略推進協議会(FDC)は、全国で毎年500校(※1)もの廃校が生まれる、まさに「大廃校時代」において、廃校の利活用を推進している事業者同士が抱えている問題・課題、ビジョンやミッション等を共有し、廃校のあり方を世の中に示し発信するためのコミュニティを醸成するための場として、「九州廃校サミット」に参画し、その活動を支援していきます。その設立と、設立に際して「第1回九州廃校サミット」を開催しますので、お知らせします。
(※1)出典:文部科学省「公立学校の年度別廃校発生数(平成14年度-平成27年度)」

1. 九州廃校サミットについて
(1)設立背景と目的・活動内容
文部科学省の調査によると、過去20年間の九州の県別廃校発生数は994校。県別には福岡県(119校/全国26位)、佐賀県(56校/同44位)、長崎県(144校/同17位)、熊本県(249校/同4位)、大分県(174校/同12位)、宮崎県(84校/同39位)、鹿児島県(168校/同14位)という状況です(沖縄県を除く)。
しかし、これらの廃校のうち民間や自治体によって利活用されている廃校は、約100校に留まっています(※2)。加えて、今後も廃校は増え続けるという試算が出されています。日本は今まさに「大廃校時代」を迎えていると言えます。
こうした状況の下、廃校の利活用を推進している事業者同士が抱えている問題・課題、ビジョンやミッション等を共有し、廃校のあり方を世の中に示し発信するためのコミュニティを醸成するための場として、「九州廃校サミット」を組成します。
加えて「九州廃校サミット」では、地域で起きている課題の解決や、地域コミュニティの組成、或いは人口流出や出生率の低下における過疎化といった、廃校というフィルターを通して見える地域がはらんでいる課題を取り上げ、共有し、解決策を講じて協力し合う活動を実施します。
(※2)出典:(一財)都市農山漁村交流活性化機構ウェブサイトより

(2)九州廃校サミットの役割
九州廃校サミットでは「ONE KYUSHU」の掛け声の下、九州における廃校利活用事業者同士が連携することで以下の事象を達成します。

①廃校利活用のノウハウ・知識の共有及び可視化・ナレッジ化・オープンデータ化、②廃校利活用の問題点および課題点の共有、③産学官民連携の成功事例の共有、④廃校利活用の促進に資する政策提言、⑤廃校利活用に新規参入する事業者への相談窓口、⑥廃校利活用を通して可視化された、地域課題の解決

(3)九州廃校サミットの特徴

①民による課題解決
公共施設マネジメントの観点から中央官庁や自治体といった行政機関が主体性をもって廃校利活用を促進しなければならないと考えられていますが、本取り組みは、九州各地の民間事業者同士が連携し主導した取り組みとなることを目指します。

②九州を起点に
九州では、九州内の民間同士の連携が非常に円滑に行われているという認識をもっており、地域課題解決のために産学官民が連携した活動も盛んに行われています。そこで、九州で志を同じくする仲間たちと繋がり、“前のめり”なくらいに未来志向な九州リージョナル(地域)ネットワークを築いていきます。

2. 第1回九州廃校サミットの開催について
【九州廃校サミット】の立ち上げに際し、MUKASA-HUB(宮崎県:旧穆佐小学校)の村岡浩司、いいかねPalette(福岡県:旧猪位金小学校)の大井忠賢、FDCの石丸修平の3者を発起人として「第1回 九州廃校サミット」を開催し、【九州廃校サミット】を立ち上げます。

(1)開催目的
第1回 九州廃校サミットは、円滑な廃校利活用の促進の阻害要因を明らかにするとともに、廃校を利活用した九州地域の課題解決や活性化策を検討しながら以下の目的に沿って発起人3者と参加者が対話し、適したソリューションを導き出すためのシンポジウムを実施します。
・地域の要望に応える、九州全域の地域おこしの促進
・地域課題解決の活動促進
・政策提言(用途に応じて、利活用事業者の事業弊害となっている財源、浄化槽等の法令上の制限問題)
・九州の関係人口促進(他校の活用事例を参考に、創業や旅行、人の流れを醸成する活動への理解)

(2)第1回 九州廃校サミット イベント概要
・日時 /平成30年4月21日(土) 13:00 〜 18:00
・場所 /MUKASA-HUB(旧穆佐小学校:宮崎県宮崎市高岡町小山田字麓973番地2)
・設立発起人
    /村岡浩司(有限会社一平 代表取締役)
    /石丸修平(福岡地域戦略推進協議会 事務局長)
    /大井忠賢(株式会社BOOK 代表取締役)

(3)イベント式次第(予定)
12:30開場
12:45開演・オープニングトーク
13:20開会宣言
13:30基調講演
14:30九州廃校利活用事例プレゼンテーション
15:50シンポジウム1
16:30シンポジウム2
17:20クロージングトーク
18:00閉会
19:00懇親会開始
※スケジュールは予定のものです。変更となる可能性もあります。
詳細が決定次第、ウェブサイトにて公開いたします。

3.クラウドファンディングについて
九州廃校サミットでは、地域を盛り上げるプロジェクトに特化したクラウドファンディングネットワーク【FAAVO(ファーボ)】にて、九州廃校サミット支援金を募集しております。詳しい申込方法に関しては、以下URLよりご確認ください。
URL : https://faavo.jp/miyazaki/project/2583

4.各施設・団体について
いいかねPalette
いいかねPaletteは、株式会社BOOK及び田川市によって産官学民連携の下、音楽を中心とする新たなコンテンツ産業の創出・集積を目指すべく、廃校となった旧猪位金小学校(福岡県田川市)利活用し2017年4月に開業した複合施設です。「何でもできる世界をつくる」をコンセプトに、新たな産業の創出拠点だけでなく、新たな観光の拠点、人の交流拠点として地域のシンボルとなっています。
URL: http://palette.jp.net/

MUKASA-HUB
MUKASA-HUBは、宮崎市郊外の高岡町穆佐(むかさ)地区で移転廃校となった小学校をリノベーションした新しいコンセプトの未来創造空間です。ベンチャー企業向けのオフィス、最大100名が収容可能なコワーキングラウンジ、レンタル会議室、スカイプルーム、ネットワーキングラウンジ等、スモールビジネスを支援する様々な設備を備えた宮崎県最大規模のビジネス支援施設です。 定期的に開催するセミナー・商談会・プレゼンテーション・ピッチ等のイベントを通じて、また、金融機関やベンチャーキャピタルをはじめとしたサポート企業や経験の豊富なメンター陣が地域のスタートアップやベンチャー起業家を支える仕組みを創造し、MUKASA-HUBのビジネスコミュニティー(ネットワーク)を通じて、九州(宮崎)の地域創生に貢献します。
URL: http://mukasahub.com/

福岡地域戦略推進協議会(FDC)
FDCは、福岡の新しい将来像を描き、地域の国際競争力を強化するために、成長戦略の策定から推進までを一貫して行う、産学官民一体のシンク&ドゥタンクです。約160の企業・大学・行政等の会員で構成されており、福岡都市圏がビジネス交流・開発・営業拠点として「東アジアのビジネスハブ」となることを目指しています。2018年3月現在、福岡市中央区にある旧大名小学校を活用した官民共働型スタートアップ支援施設Fukuoka Growth Nextに入居し、その運営の協力も行っています。
URL: https://www.fukuoka-dc.jpn.com/

5.公式サイトについて
九州廃校サミットの詳細はこちらからもご確認頂けます。
http://kyushu-haiko-summit.com/

◆本件に関する問い合わせ先
●いいかねPalette(九州廃校サミット事務局) 担当:青柳
TEL : 0947-49-3300、Mail : info@palette.jp.net
●MUKASA-HUB  担当:徳丸
TEL : 0985-83-0306、Mail : info@mukasahub.com
●福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)担当:後藤・内保
TEL : 092-733- 5682 、Mail : info@fukuoka-dc.jpn.com