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【開催報告】FDC主催イベント「FUKUOKA地域サミット2021~FDC地域戦略を踏まえた今後の福岡都市圏を考える~」を開催しました

FDCニュース

福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)は、2021年2月16日(火)、2030年の福岡都市圏を見据えて新たに策定したFDC地域戦略の紹介と、With/Afterコロナを踏まえた今後のまちづくりに向けた示唆の共有を目的に「FUKUOKA地域サミット2021〜FDC地域戦略を踏まえた今後の福岡都市圏を考える〜」をオンラインにて開催いたしました。

【イベント内容】
●挨拶
まず、FDC会長麻生泰が「新たな地域戦略のもと、福岡市長の強力なリーダーシップとFDCのポテンシャルという強みを活かしていかなければならない。本日視聴いただいている皆さんにはぜひFDCの地域戦略に参加していただきたいと思っている」と挨拶。
次に、福岡市長 髙島宗一郎氏より「福岡市は天神ビッグバン、博多コネクティッドといったビッグプロジェクトが進むタイミングに合わせ、世界に先駆けた感染症対応シティを目指す。これまでの福岡にはない目標や、国際金融機能の誘致を目指した産学官の組織「TEAM FUKUOKA」を中心にしてチャレンジしていく。FDC はこういう動きも踏まえつつ昨年10月都市圏の成長に向けた新しい地域戦略を策定された。With/Afterコロナの街づくりを向かって新しい地域戦略と合わせて皆さんとチャレンジしていきたいと」とご挨拶をいただきました。

●FDC地域戦略について
事務局長の石丸修平より第1期地域戦略についての検証と今後10年を見据えた新地域戦略について、立ち上げから10年間での変化と新たに生まれた課題を基に成長を目指すべき12つの重点分野を定義し、これから向かうべき指標を具体的な施策とともに周知しました。これからの10年を考えるうえで重要となる3つの論点は、「人口減少の中で都市成長をいかに堅持していくか」「国際的な視点では多様性・人材育成は劣後であり、それをどう伸ばしていくか」「企業価値が無形資産にシフトしてきている今、金融面で対応できる仕組みづくりを行い、どう投資を促すか」であり、地域経済の変化に対応し得る基盤の形成、アジャイルな政策の立案、地域事業を形成するイノベーションを進めて行く方針を、新戦略の実現に向けた具体的な打ち出し方を踏まえ説明しました。

●基調講演
世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長 須賀千鶴氏より「The Great Resetと日本が挑戦すべき第四次産業革命について」と題して組織が取り組んでいる内容について講演いただきました。
「The Great Reset」という概念について、「今後第四次産業革命のテクノロジーを生かすことでどう実現していくのかを導き出すことが大きな使命だと考えている」とし、ヘルスケアデータ政策、持続可能な交通のあり方、データ・ガバナンス『DFFT (Data Free Flow with Trust)』の具体的政策の検討を進めていくとしました。
またFDCについて、「より地域に根付かせ広域でリードしていく組織であり、このマルチステークホルダーの協力関係はこれからますます重要になっていく。手を取り合いこれからも活動していけたら」と鼓舞激励の言葉をいただきました。

●パネルディスカッション
「産学官民連携プラットフォームが果たす新たな役割」と題し、大阪府立大学特認教授東博暢氏、世界経済フォーラム第四次産業革命日本センタースマートシティプロジェクトスペシャリスト平山雄太氏をお招きし、事務局長石丸をモデレーターとしたパネルディスカッションを行いました。両人ともスマートシティ部会副部会長、シニアフェローという立場を有していることもあり、FDCの新戦略で掲げた方針についての意見や、プラットフォームが果たし得る役割としての示唆などについてそれぞれの見解をお話いただきました。さらに、平山氏からは社会実装を実現するために地域と並走できる仕組みを持つFDCの役割への期待を、東氏からは国際金融都市になるための構造的な改革の示唆もいただきました。

FDCは、これらの示唆を踏まえ、新戦略の短・中・長期となる今後10年に向け、さらに邁進してまいります。

・当日の動画は、こちらでご確認いただけます。

・また、当日の詳しいプログラム及び登壇者プロフィールはこちらからご確認いただけます。
・当日の資料はFDC会員に限り会員ページよりご覧いただけます。

お問い合わせ先
■福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)     URL:www.fukuoka-dc.jpn.com/
担当:中満・岩永
TEL:092-733-5682  MAIL:info@fukuoka-dc.jpn.com