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第24回国際ミーティング・エキスポ(IME2014) セミナー登壇報告

FDCニュース

国内で最大規模のMICEミーティングである国際ミーティング・エキスポ(IME2014)が、昨年(2014年)も12月9-10日の会期で東京国際フォーラムを会場に開催されました。
公益財団法人福岡観光コンベンションビューローも例年通り出展されていましたが、ブースに立ち寄る方々も多く、商談スペースでの商談も活発に行われていました。

当協議会からは、シニアフェローの松田美幸が、IMEのセミナーのモデレータとして参加しました。
登壇したのは、MPIジャパンチャプターのパネルで、「成功する企業イベント~会議・研修・インセンティブ~」をテーマにプロのミーティングプランナー3名のパネリストと共に、企業イベントの成功事例をもとに活発な議論を展開しました。

ミーティングやインセンティブの投資対効果(ROI)を高める工夫や業界のコンプライアンスへの対応などの制約へのチャレンジ、地方での企業イベント開催の可能性を広げるために重要なことなど、いずれも今後の福岡都市圏のMICEを推進する上で貴重な情報が満載でした。

日本の地方で企業ミーティングを開催する場合の課題として、特に海外の顧客向けのプランナーからすると、日本のMICE施設やホテルの現場スタッフにハイタッチな対応が弱いという指摘がありました。

日本は「おもてなし」に優れているという評判がある一方で、ビジネス客の要求に対しては現場に裁量権が少なく、柔軟な対応ができないというものです。

日本のMICE施設やホテルは、見積もりが不透明であることも海外のミーティングプランナーからは不評です。

細かい項目に利益を少しずつ乗せているためですが、実費部分と施設側の付加価値部分を区別した記載があると判断しやすいという声もありました。

(写真提供:展示会とMICEニュース)

また、国内外問わず情報発信が少ないという指摘は、パネリスト全員からありましたが、英語での発信が少ないのは日本全体の課題です。
また、日本語でもすぐに使える状態のレベルまで情報が整理されていないことも指摘され、ユニークベニューの情報も利用金額などが記載されてパッケージ化しておかないと、プロのミーティングプランナーには使えません。

パネルの最後に、モデレータの松田からは、地方開催の例として福岡での市民を巻き込んだMICE開催の例を紹介しました。